経営論コラム

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経営者向け「孫子」入門(15) 指揮統率に悩む。

経営の3要素は人、モノ、金といいますが、孫子勢篇第五の中に、「孫子曰、凡治衆如治寡、分数是也。闘衆如闘寡、形名是也。」とあります。「多数の統率も少数の統率も同じことである。要は、組織・編成の問題である。同様の意味において、多数の指揮も少数の...
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経営者向け「孫子」入門(14) 基本が大事です。

孫子軍形篇第四の中に、「勝者之戦民也、若決積水於千仭之谿者、形也」という文が出てきます。読み下し文では「勝者の民を戦わしむるや、積水を千仭の谿に決するが若くなるは、形なり。」となります。不敗の態勢をとり、次に敵に勝つチャンスを逃さない体制を...
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経営者向け「孫子」入門(13) 事業システムとは…

孫子軍形篇第四の中に、「見勝不過衆人之所知、非善之善者也。」という一文があります。読み下し文では「勝を見ること、衆人の知るところに過ぎざるは、善の善なる者に非ざるなり」となります。戦いの第一人者は凡人が予測しうるような作戦計画は企てないとい...
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経営者向け「孫子」入門(11) 謀を伐つ

孫子第三編の中に、「故上兵伐謀。」という一文があります。読み下し文では「故に上兵は謀を伐つ」となります。兵法書としては意外に感じるかもしれませんが、「戦争において最善の方策は、敵の企図・政戦略を無力化する」といいます。これに続く発言は「戦争...
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「孫子」入門(10) ブルーオーシャン戦略ですよ

孫子第3編は、「孫子日、凡用兵之法、全国為上、破国次之。」で始まります。読み下し文では「孫子曰く、凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るは之に次ぐ」となります。用兵の極意としては敵と武力衝突することではなく、いかにして武力衝突する...
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近畿日本鉄道を題材にM&Aを考える (10) 京都線と志摩線

昭和39年10月1日と昭和45年3月14日は近鉄特急を語る上で重要な日付となりました。昭和39年10月1日は、東海道新幹線の開業により名阪間の乗客が東海道新幹線にシフトすることになったからです。これは従来の主力商品である名阪特急に到達時間と...
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近畿日本鉄道を題材にM&Aを考える (9) 近畿日本鉄道の成立

昭和19年6月1日に、関西急行鉄道と南海鉄道は合併比率1対1の新会社方式で合併し、近畿日本鉄道が成立します。ちなみに関西急行鉄道とは現在の近畿日本鉄道の路線網を完成させた鉄道会社で、南海鉄道は現在の南海電鉄と同じと思っていただいて支障はあり...
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近畿日本鉄道を題材にM&Aを考える (8) 大阪鉄道の統合

企業の再建型倒産処理には債権者を納得させる事業再生計画とスポンサーが必要となります。まあ、ダイエーにおけるイオンがこれに該当しますが、イオンはダイエー以外にもヤオハンやマイカルのスポンサーになっています。古くは野家におけるセゾングループもス...
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マイナンバー対策を考える(8) やはり民間はセキュリティマネジメント

前に触れました通り、社会保険と税の一体改革に伴って導入されるマイナンバー制度は官と民に温度差があります。また、温度差があるところに日本年金機構から一部の年金加入者のある種の情報が流出し、日本年金機構の対応がお粗末であるという、情報セキュリテ...