事業の創造 解題(11) Special Thanks To

「事業の創造  阪急電鉄小林一三の取り組みを参考に」に関する要旨

新たに事業構築を成し遂げるためには顧客創造を行うことが重要である。顧客創造は潜在顧客を掘り起こす行為と、既存顧客に対して価値を繰り返して提供する行為が必要である。発掘と反復を行っている事例として阪急電鉄小林商法を取り上げ、顧客創造を行うためには人にはない何かを創造する能力が必要であること、ただし事業を行う人間にとっては無理をしない形で想像力を行使する必要があることを示す。

阪急小林商法は、電車の乗客を創造し、乗客に対して価値を数年から一生の間提供するものである。乗客を生み出すために鉄道沿線を分譲し、ターミナル駅に仕事と流通と娯楽を置くことによって乗客に対して価値を繰り返し提供する商法である。一般人にとって鉄道事業と娯楽事業は相いれない性格があるが小林一三にとっては自然な多角化だった。多角化対象は他人から見て相容れなくて自身にとって自然であることが候補となる。

事業の創造  阪急電鉄小林一三の取り組みを参考に に関する主要参考文献

阪急阪神ホールディングス株式会社 平成24年3月期連結決算短信

エイチ・ツー・オーリテイリング株式会社 平成24年3月度連結決算短信

東宝株式会社 平成24年2月期連結決算短信

『逸翁自叙伝』 小林一三著 1990年 ISBN0095-909021-5306

『私の行き方』 小林一三著 2006年 ISBN4-569-66689-2 (初版1935年)

『土地の神話―東急王国の誕生』 猪瀬直樹著 ISBN978-4094600308

『日本の私鉄 阪急電鉄』 広岡友紀著 2011年 ISBN978-4-620-31999-5

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